知ってた? 七夕飾りに込められた意味を紹介!

サラサラと風にそよぐ笹を、色とりどりの飾りが盛り上げる七夕の夜。その飾りのひとつひとつに込められた意味を、知っていますか? 七夕飾りはただの飾りではなく、実は願いが込められているのです。それぞれの意味をご紹介します。

手芸や芸事の上達を願う飾り

七夕の主役・織姫は、機織りがとても上手な女神様だったため、昔の七夕祭りは女性が裁縫や芸事の上達を願うお祭りでした。
そのため、七夕飾りにも手芸や芸事の上達を願う飾りが多くあります。
「吹き流し」は、織姫が織る機織りの糸に見立てられ、機織りの上達を願ったり、また、家族や愛する人が糸のように長く生きられますようにという願いも込められています。
「三角つなぎ」「四角つなぎ」は、織りあがって服に仕立てられるのを待つ布の形で、こちらも裁縫や針仕事の上達を願うものです。
まるでお人形の着物のような「紙衣」は、織られた布から出来あがった服を表現しています。裁縫の上達とともに、女性が一生着るものに不自由しませんようにという願いが込められています。昔は布や服は貴重品だったため、服に不自由しないということは、経済的に豊かに暮らせますようにという願いでもあります。そのため「紙衣」は、なるべく笹の高い場所に飾ると良いといわれています。

豊かさを願う飾り

「投網飾り」「貝飾り」には、魚や貝がたくさん獲れますようにという豊漁の願いが込められています。昔は肉を食べる習慣がまだ少なく、魚や貝が大切な食糧だったためです。また、「投網」には、網で魚を集めるよう、幸運も集められますようにという意味もあります。
笹に魚や金魚の飾りをつける地域もありますが、こうした「魚飾り」も、同じく豊漁を祈る飾りです。
お財布のような「巾着」は、金運を願う飾りです。
投網飾りを逆さまにしたような形の「屑籠」は、物を大切にする倹約の心を表現しています。

見て楽しむ、美しい飾り

願いが込められた飾り以外にも、七夕では美しさを楽しむ飾りもあります。代表的なのは「花くす玉」の飾り。ダリアの花のように、華やかに美しく七夕の笹を彩ります。桃の節句のお内裏様とお雛様のような「織姫と彦星の紙人形」や、夏の夜空にきらめく「星」飾りも素敵ですね。

伝統的で願いが込められた飾りも、新しい華やかな飾りも、たくさん作ってすてきな七夕を楽しんで下さい。

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