七夕に食べると縁起の良い食べ物10選!歴史や由来も一緒に学ぼう

七夕に料理をしたい方は必見!

正月はおせち、クリスマスはケーキやチキンを食べるのが伝統です。

じゃあ、「七夕の時期に食べるものは?」と聞かれるとすぐに思いつく人は少ないのではないでしょうか。

実は七夕の時期には伝統的に食べられているものが意外とあるんです!

 

ここでは、日本独自のものから、海外から取り入れたものまで、10種類の多様な七夕食(=七夕フード)&七夕ドリンクを紹介します。

 

 日本の伝統的な七夕フード 

⑴ そうめん


七夕にそうめんを食べるのは、実は中国が起源だと言われています。
10でも紹介している麦縄(索餅とも呼ばれます)は、古代中国で無病息災の食べ物として7月7日に食べられていました。
その麦縄が日本に伝わり、原料である小麦が活用されてそうめんが親しまれるようになりました(諸説あり)。
ちなみに、7月7日は正式な「そうめんの日※」でもあります。
※全国乾麺協同組合連合会が昭和57年に策定

 

⑵ ちらし寿司


正月に親しまれるおせちには具材のひとつひとつに意味が込められています。
同じように、一年に一度出会うことができる織姫と彦星を祝って食べられるちらし寿司もとても縁起がよい食べ物が入っていて、ひとつひとつに意味があります。
●エビ………長寿の象徴。エビは髭が長く腰が曲がっているから。
●レンコン………見通しの良さの象徴。穴が開いている事から。
●豆類………健康でまめに働けることを表す。
●ごぼう………身体の丈夫さの象徴。土の中で根を張ることから。
●人参………赤い色はめでたさと慶事を表す。
●イクラ………子孫が繁栄する。子沢山を連想させるため。
意味がわかると同じ料理でも、より楽しく、美味しく食べられそうですね!

 

⑶ オクラ料理


切り口が「星型」に見えることから、オクラは七夕の時期にたくさんの方に親しまれています。
味噌汁に入れるも良し、そうめんに具材として入れるのもよし。
アレンジ次第で「卵焼き」「サラダ」「カレー」など、多種多様な料理にアクセントを加えられます。
ぜひ、いろんなオクラ料理を試してみてくださいね。 

 

 地域別の七夕フード 

⑷ 竹料理


七夕といえば、「笹」「竹」「筍(たけのこ)」ですよね。
竹を使った流しそうめんは風流がありますし、竹でつくる炊き込みご飯、竹筒に注いで呑むかっぽ酒は竹のエキスが染みて最高に美味しいですよ!
今年の夏のキャンプやBBQは竹を活用してみてはいかがでしょうか。

 

⑸ 夏野菜


お盆といえば8月が思い浮かびますが、改暦以前は7月がお盆だったそうです。
そして、ちょうどお盆の時期に旬を迎えるのが夏野菜だったので、お供え物としても「なす」や「きゅうり」が使われるようになりました。
※写真のお供え物は「精霊馬」といい、神霊があの世から来るときや、戻るときに使われると言い伝えられています。
七夕の時期に、その時の旬の食べ物をお供えすると、一年の豊作や織物をはじめとする芸事や習い事が上手になるといわれています。

 

 

 かわいくて美味しい♡七夕デザート 

⑹ 七夕ゼリー


「七夕ゼリー」と聞くと、幼稚園や小学校の給食を思い出す方もいるのではないでしょうか。見た目もさわやかな七夕ゼリーは、夏のスイーツとしても幅広い世代から親しまれています。
※写真は『京橋 千疋屋』すいかとメロンの七夕ゼリー 648円/1個
決まったレシピはなく、色や形も自分で作ることができます。
今年の七夕はゼリーづくりにトライしてみてはいかがでしょうか。

 

⑺ 甘酒(あまざけ)


夏の季語でもある甘酒は、なぜ七夕の時期に呑まれるようになったのでしょうか。
実は、七夕に直接関係があるというよりも、ヘルシーさと飲みやすさの他に、「夏バテ予防」のために呑まれていたと言われています。
「のむ点滴」とも呼ばれる甘酒は、いわば日本古来の栄養ドリンクです。
食物繊維、オリゴ糖、アミノ酸、ビタミンなどの栄養素が含まれており、現在のポカリ的そんざいだったそうです。
砂糖とは違うほのかな甘みが魅力の甘酒。和食にもぴったりなので、機会があればぜひご賞味ください。

 

⑻ 笹団子(ささだんご)


「ささのは、さらさら♪」
「たなばたさま」の歌の冒頭にも出てくるように、七夕といえば笹の葉が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
一説によると、笹や竹は、力強く天に向かってまっすぐ伸びることから、生命力の象徴として奉られていたそうです。
また、笹の葉は殺菌力が強く、厄除けの力があると信じられていたため、笹で体を清めたり、厄払いの儀式に用いられていました。また、笹の葉がこすれる「ザワザワ音」は神様を招く音として、たいへん縁起のよいものだったとも言われています。
そんな笹の葉に包んだ笹だんごを食べると、願い事も叶いやすくなるかのしれませんね!

 

⑼ 金平糖(こんぺいとう)


星が輝いているように見える金平糖は、江戸時代から七夕の和菓子として全国で食べ親しまれています。
実は、金平糖の起源はポルトガル語の「Confeito(コンフェイト)」だと言われています。
「こんなにおいしいものは食通の日本の人にも食べてほしい!」という願いが、日本とポルトガルを繋いだのかもしれませんね。
また、日本で唯一の金平糖専門店である「緑寿庵清水」では、笹の葉に吊り下げた金平糖を販売しています。

 

 

 ちょっと意外!?世界の七夕フード 

⑽ 麦縄(むぎなわ)


「⑴そうめん」でも紹介したように麦縄はそうめんの元となった食べ物で、お米の粉と小麦粉を練り合わせ、縄の形にして油で揚げたお菓子です。
七夕に麦縄が食べられるようになったのは、古代中国にルーツがあると言われています。
「時の皇帝が7月7日に子供を亡くしてしまい、その子の亡霊が祟り病を流行らせたので、彼の好物だった麦縄をお供えして、供養するようになったことから七夕に麦縄を食べると一年間無病息災で過ごすことができる」
という伝説が残っています。

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